はじめに:なぜこの記事を書こうと思ったか
「占いって、結局は詐欺じゃないの?」
「騙されてるって気づいてないだけでしょ?」
そんな言葉を、ときどき見かけます。
私は現役の占い師として活動していますが、正直、この偏見にはちょっと心が痛みます。
もちろん、世の中には「占い」を名乗りながら、怪しい商売をしている人がいるのも事実です。
でも、それって本当に「占いそのもの」が悪いのでしょうか?
この記事では、現役占い師の立場から、法律的な視点も交えて、
「占いは詐欺なのか?」「どんな場合に罪に問われるのか?」という疑問に正面から答えてみます🙆♂️
結論:占い=詐欺ではない。でも「詐欺っぽい人」はいる😫
まず最初に、はっきり伝えておきたいことがあります。
占いという行為自体は、詐欺ではありません。
たとえば「あなたは来月、恋愛運が上がりますよ」という言葉に対して、
「嘘をついた!当たらなかったから詐欺だ!」というのは法律的には成立しません。
なぜなら、占いはあくまで「予測」や「助言」であり、
そこに“確実な結果を保証する契約”があったわけではないからです。
ただし――
問題なのは、「占いの名を借りた詐欺まがいの商売」が一部に存在すること😭
そのせいで業界全体が疑われてしまうのは、とても残念なことです。。。
法律的にはどうなの?占い師が詐欺罪になるケースとは?
日本の刑法で定められた「詐欺罪」とは、
【虚偽の事実を述べて相手を騙し、金品を得ること】
が成立要件となります。
たとえば、以下のようなケースでは詐欺罪に問われる可能性があります。
- 「あなたには悪霊がついている。除霊するには30万円かかる」と言って金を取る
- 「このパワーストーンを買わないと不幸になる」と不安を煽って商品を売る
- 「今買わないと取り返しがつかない」と言って決断を急がせる
これらは、もはや「占い」というより「脅し」に近い商法です🙀
実際に過去の判例でも、除霊商法などで詐欺罪が適用された例は複数あります。
グレーゾーンになりがちな占いの手法
では、完全な違法とは言えないけれど、グレーなものにはどんなものがあるでしょうか?
- 開運グッズの高額販売(例:30万円の水晶など)
- 過度な依存を生むセッション(毎日のように通わせる)
- 根拠のない霊視や過去世リーディングを絶対視する姿勢
これらはすべて“絶対にダメ”とは言い切れません。
でも、お金の使い方や心の依存度が過剰になると、
「健全な占い」とは言えなくなってしまいます😞
じゃあ、ちゃんとした占い師ってどんな人?
本当に信頼できる占い師は、こんな特徴を持っています。
- 指示、命令をしない
- 「こうしなさい」とは言わず、「どうしたいですか?」と聞く
- 「選択肢」を示し、最終決定を委ねる
- 「一時的なスッキリ」より、「長期的な成長」を重視する
僕自身も、セッションの最後にはよくこう言います。
「今日の占いは、あなたの“考える材料”です。
それをどう受け取って、どう行動するかは、あなたの自由です」
占いは、道しるべであって命令ではありません❣️
「健全な占い師」は、バーのママ的な感じが近い
占い師はマンツーマンで対話をする仕事です。
こういう業種はリピート率がめっちゃ大事です。
美容師も、トレーナーも、うまくいってるところはみんなリピーターで成り立っています。
ビジネスモデル的に占い師も同じジャンルです。
うまくいってる人はみんなリピートでなんとかなってます。
しかしここで「どのようにリピートしてもらうか?」が大事です。
悪い占い師は、相談者が自分に依存するように仕向けてリピーターを作ります。
「私のところに定期的にきた方がいいよ」
「定期的にお祓いをうけないと大変なことになる」
みたいな感じ。
こういう人は明確に詐欺罪が成立するかというと微妙なラインですが、でもリピートのさせ方がめっちゃ詐欺っぽいので僕も嫌いです😡
良い占い師は、バーのママのような感じです。
別に依存してるわけじゃない。
来い来いと営業かけられまくるわけでもない。
ただ、ふとした時にちょっと話したくなる。顔を見たくなる。話を聞いてもらいたいなと思うときがある。
だから通う。
そんな感じ。
っというわけで健全な占いをしたい人は、バーのママ力を高めましょうw
現役占い師として伝えたいこと
僕は占い師という仕事を、
「人の心に寄り添い、言葉の力で背中を押す仕事」
だと考えています。
もちろん、当てることも大切です。
当たってた方がおもしろいので笑
でもしょせん占いです。
絶対に当たる占いなんてできるわけない。
そんなものがあったら、それは再現性があるということなので、科学で捉えられているジャンルです。
でも占いはそうじゃない。
だったら、しょせん占いは、しょせん占いなのです。
でも占いの価値って、当たるかどうか以上に、「自分の中にある気持ちに気づくこと」や「前に進むきっかけを持ってもらうこと」のなどにあります!
むしろそっちのほうがずっと価値があると思います。
「占い=詐欺」と思っている人にこそ、
一度、ちゃんと対話ができる占い師に出会ってみてほしい。
きっと印象がガラッと変わると思います。
まとめ:占いは道具。使う人しだいで毒にも薬にもなる
占いは、包丁と同じです。
料理にも使えるし、人を傷つけることもできる。
つまり、「占いが危ない」のではなく、使い方と、使う人次第なのです。
包丁で人を傷つけた人がいたからといって、包丁そのものを禁止にはしないですよね。
それと同じで一部に占いを悪用する人がいたとしても、占いそのものは否定しないでくれるとめっちゃ嬉しいなと思います!
これから占いを受けようと思っている方は、
・無理に商品を勧めてこないか
・不安を煽ってこないか
・依存させようとしてこないか
そんなポイントに気をつけながら、占い師を選んでみてください。
そして、ちゃんとした占い師に出会えたら――
その時間は、きっとあなたの心を温め、人生のヒントになってくれるはずです🌟