タロット占いに「逆位置」は必須じゃない?
「タロット占いって、逆位置まで読むのが難しくて…」
そんな風に感じたことはありませんか?
タロットカードには正位置(カードが正しく向いている状態)と逆位置(カードが逆さまの状態)があります。
でも、初心者の方の中には「逆位置があると意味が難しくなる」「解釈がブレる」と悩む方も多いんです。
でも、だったらそもそもなんですが、そういう人は「逆位置を使わない」のがいいかもしれません🙋♂️
実は、逆位置を使わずにタロット占いをするスタイルも十分に成立しますし、プロの占い師の中にもあえて逆位置を使わない方もいます。
この記事では、逆位置を使わないタロット占いの考え方やメリット、具体的な読み方までわかりやすくご紹介します!
タロット歴10年の僕が、タロット占いで逆位置を使わない4つの理由
ちなみに今この記事を書いてる中川龍は、逆位置を採用していません!
その理由は以下の4つです!
理由1:黄金の夜明け団の伝統に逆位置はないから
タロットのルーツをたどると行き着くのが「黄金の夜明け団」。
この団体では、タロットリーディングをエレメント(火・水・風・地)の相性をベースに読み解いていました。
つまり、カードの向きではなく「カード同士の組み合わせ」で意味を深掘りしていたのです。
今では逆位置を使うスタイルが主流に見えるかもしれませんが、実は原点回帰すると「逆位置なし」の読み方に行き着くんですよね。
理由2:ウェイトだけが逆位置推しで、しかもけっこうテキトウ(笑)
タロット界のレジェンド、アーサー・エドワード・ウェイト。
確かに、彼が出版した『ライダー・ウェイト版タロット』の解説書では逆位置についても細かく触れられています。
…が、占い師の間では「ウェイトの解説は初心者向けでわりと適当」と言われることも(笑)。
実際、もう一人のタロット界の巨人、アレイスター・クロウリーはどうしていたかというと——
彼の代表作『777の書』では逆位置の概念は出てきません。
むしろ、彼もエレメント相性を重視しており、逆位置を採用していないのです(まあ、これはトートタロットですが)。
理由3:逆位置を入れるとネガティブ確率が高すぎる
ちょっと数学的な話になりますが、逆位置を採用すると、「ネガティブ寄りの結果になる可能性」が極端に高くなるので、確率のバランスがめっちゃ悪いです。笑
タロットには78枚のカードがあります。
このカードの比率は、だいたいこんな感じになります。
- ポジティブなカード 21枚
- ネガティブなカード 22枚
- どちらともいえない中庸なカード 34枚
(何がポジで何がネガかは人によって多少評価が別れるかもしれないけど…)
(ゆーて感覚の差が出るカードは数枚程度だと思うので、多少の誤差はあるかもしれない大まかな数字として捉えてください!)
すると、カード1枚引いたときの出る可能性があるものは以下の通りになります。
- ポジティブなカードが正位置で出る→嬉しい
- ネガティブなカードが正位置で出る→悲しい
- 中庸なカードが正位置で出る→どちらともいえない
- ポジティブなカードが逆位置で出る→悲しい
- ネガティブなカードが逆位置で出る→どちらともいえない
- 中庸なカードが逆位置で出る→悲しい
もうこの時点で「嬉しいカードが出る可能性」がめっちゃ低いのわかりません?
ポジティブが正位置で出たとき以外は、「悲しいorどちらともいえない」のどちらかにしかならない笑
これをしっかり確立計算すると、こうなります!
タロットをランダムに1枚引いたときに…
- 😊嬉しい気持ちになる可能性 約13.5%
- 😢悲しい気持ちになる可能性 約49.4%
- 🤔どちらでもない 約35.9%
なんとびっくり、嬉しいは13.5%!
悲しい+どちらでもないの可能性が87%!
これって、もうシンプルに「占いとしてのバランスが悪い」と思いませんか?
せっかく前向きになりたくて占っているのに、出てくるカードがやたらとネガティブばかり…。
これではなんだか楽しくないよー!
理由4:ネガティブカードの逆位置が、まじで意味ない(笑)
一つ前の話と少しかぶるんですが、個人的に一番「なんだかなぁ」と思うのがこれ。
たとえば「ソードの10」が逆位置で出たとして——
正直、嬉しくない!
「痛みが和らぐ」とか「回復の兆し」とか言われますけど、あのビジュアル見てテンション上がる人います?
それなら「状況は厳しいけど、ここからどう立て直すか」という風に、正位置のまま前向きな視点で読む方が断然納得感あるんです。
だから僕はあんまり逆位置使うのには反対派なんですーーー!
逆位置なしのタロット占いのメリット
初心者でも読みやすい
正位置だけに絞ることで、カードの意味を覚えやすくなり、迷いが減ります。
「これって正位置?逆位置?どっちの意味?」というストレスがなくなるのは大きなメリット。
解釈のブレが少なくなる
意味が安定するので、毎回の占いで結果がブレにくくなります。
初心者ほど「占いの結果が毎回違う」と感じやすいため、安定した読み方が安心につながります。
リーディングに集中しやすくなる
逆位置の解釈に悩まされることなく、目の前の相談内容に集中できるのも魅力です。
まとめ|逆位置を使わなくても、タロットは奥深い!
逆位置を使わないのは、決して手抜きではなく、タロット本来の深さを別の角度から活かすスタイル。
「なんで逆位置なしでやってるの?」と聞かれたら、今回紹介した4つの理由を語ってみてください。
逆位置は手抜きじゃないから安心してね!
逆位置を使わないタロット占いは、決して手抜きではありません。
むしろ、カードの本質をしっかり理解する第一歩。
逆位置に苦手意識がある方は、まずは正位置だけで練習してみましょう。
楽しみながら自分のペースで学べば、きっと占いがもっと身近で楽しいものになりますよ!
そして、自分のスタイルに合った占い方法を選ぶことが、何よりも大切です。
逆位置があったほうが好きな人は、この記事の対象外なのでお気になさらず!w
あ、ちなみに今回は逆位置なんかいらないよってことで書きましたが、この記事はあくまでも「逆位置が読みづらい人向け」に書いています!
もしあなたが「私は逆位置があったほうが読みやすい」っていうなら、それは人それぞれでいいと思いますのでぜひご自身のスタイルで自由にやってくださいー!✨
\自分に合ったスタイルを学ぶなら『占い学校アレティア』へ/
逆位置を使う・使わないに正解はありません。
大切なのは「自分に合ったスタイル」で占いを楽しむこと。
『占い学校アレティア』では、初心者から学べるカリキュラムで、正位置中心のリーディングも丁寧に指導しています。
タロットの基礎をしっかり身につけたい方、自分の占いスタイルを見つけたい方におすすめです🙋♂️✨
