ヘキサグラムとは?タロット占いの定番スプレッド
タロット占いにはいろんなスプレッド(展開法)がありますが、その中でもヘキサグラムスプレッドは、特に汎用性が高く人気の展開法のひとつです。
占いたいテーマが「恋愛」「仕事」「人間関係」など幅広く対応でき、状況の流れ・周囲の影響・未来の展開まで深く読み解けるのが特徴です。
ケルト十字、ホロスコープ、ワンオラクルなどとの違いは?
- ワンオラクル:引く枚数は1枚。めっちゃシンプル!簡単に読める!でも複雑なことをみるには不向き。
- ヘキサグラム:枚数は7枚。情報量が増える!でもケルト十字ほど多くはないので理解しやすい。一番バランスがいい。
- ケルト十字:10枚引くのでヘキサグラムよりも複雑。より、じっくり深堀りしたいとき向け。
- ホロスコープ:12枚で多角的に見る本格派。
初心者〜中級者が次のステップに進むのにぴったりなのが、ヘキサグラムです。
カードの配置と意味|基本の6枚+1枚を理解しよう
ヘキサグラムは、六芒星のような形にカードを6枚並べ、最後に中央に1枚を置きます。
計7枚のスプレッドです。
各カードの意味は以下の通り:
1️⃣ 過去:今の状況に影響した過去の出来事
2️⃣ 現在:現在の状態・課題
3️⃣ 未来:今の流れで進んだ場合の未来
4️⃣ アドバイス:どう行動するべきかの指針
5️⃣ 周囲の状況:相手や周囲の人の反応・状況
6️⃣ 最終結果:最終的な成り行きや結果
7️⃣ 総合判断:全体のまとめ・全体へのメッセージ
実際に占ってみよう|ヘキサグラムのやり方ステップガイド
ステップ①:占いたいテーマを決める
例:「気になる人は私のことをどう思ってる?」「この仕事を続けるべき?」
ステップ②:シャッフル&カット
心を落ち着け、集中しながらカードをシャッフル。好きな方法でカット。
ステップ③:カードを配置する
六角形を描くように6枚配置し、中央に1枚置く。
ステップ④:カードの意味を読み解く
配置の意味を意識しながら、一枚一枚ていねいに読んでいきましょう。全体の流れや因果関係にも注目!
実践例|恋愛・仕事・人間関係の読み方サンプル
例① 恋愛:気になる相手の気持ちは?
- 過去:カップの3(正) → 楽しい関係があった
- 現在:恋人(逆) → 今は距離や誤解があるかも
- 未来:カップの8(正) → 一度距離を取る流れ
- アドバイス:女教皇(正) → 自分からは動かず、内面を整えて
- 周囲:カップの2(逆) → 相手も迷いがある
- 結果:ペンタクルの3(正) → ゆっくり理解しあえる関係に
- 総合:節制(正) → 焦らず自然な流れに任せて◎
例② 仕事:転職してうまくいくか?
- 過去:ワンドの7(正) → 今の職場では踏ん張って頑張ってきた
- 現在:死神(逆) → 変化への迷いや踏ん切りがつかない状況
- 未来:星(正) → 新しい環境で希望が見えてくる
- アドバイス:愚者(正) → 思い切って新しい一歩を踏み出してOK
- 周囲:ペンタクルのナイト(正) → 転職先には堅実に取り組む人たちが多い
- 結果:ワンドのエース(正) → やる気と可能性が芽生える良いスタートに
- 総合:運命の輪(正) → タイミングも良く、チャンスを掴めそう!
ヘキサグラムをうまく読むコツと注意点
流れや因果関係を見出す(疑問を感じるポイントを探し、そこの空白を想像する)
よく一般的なタロット解説書だと「各カードを単独で読むだけでなく、流れや因果関係を見出すようにするとリーディングが深まります!」って書いてあることが多いんですが、でもじゃあ「そもそも因果関係ってどうやって見出せばいいの??」って人も多いかと思います!
そういう人は、まず先に「疑問を感じるポイント」を探してみてください!
例えば上記で実践例としてあげたサンプルだと…
恋愛:気になる相手の気持ちは?
- 過去:カップの3(正) → 楽しい関係があった
- 現在:恋人(逆) → 今は距離や誤解があるかも
- 未来:カップの8(正) → 一度距離を取る流れ
- アドバイス:女教皇(正) → 自分からは動かず、内面を整えて
- 周囲:カップの2(逆) → 相手も迷いがある
- 結果:ペンタクルの3(正) → ゆっくり理解しあえる関係に
- 総合:節制(正) → 焦らず自然な流れに任せて◎
この場合、「未来=一度距離をとる流れ」「結論=焦らず自然に任せて大丈夫」と出ています。
でもこれって、よく考えるとおかしいとおもいませんか?
気になる相手の気持ちが離れるって出てるのに、なぜ「自然に任せてれば大丈夫」なのでしょうか?
一瞬、矛盾しているように見える🙀
そこに、「なぜそうなのか?」という理屈を考えてみてください。
すると深みのあるリーディングを実現しやすくなります!
例えばこんなかんじ!
- 相手の気持ちにカップ2が出てて、相手にも迷いがあると示されている。だから、「一時的に離れてショックをうけるかもしれないけど、1ヶ月後にまさかの帰ってくるから焦らず自然な流れに任せて大丈夫だよ」ってことなのかも?
- 実は2人の関係がうまくいかなくなってる要因は自分が焦りまくってて自滅してることが問題なのかも?だから今のままだと一度離れる流れになってしまう。つまり結論で出てる節制は、焦らないようにすると自滅がなくなるのでこの未来を変えることができる!ってことかも?
こんなふうに、カードの並びの中で感じる違和感、疑問点、説明されてない箇所を探し、そこに疑問を感じ、そこに答えを考えてみる。
そういうふうにすると、「各カードを単独で読むだけでなく、流れや因果関係を見出しているリーディング」が作れるようになりますよ!
タロットは答えそのものを示しているのではなく、答えの片鱗を描いていると考えてみる
例えば、クイズ番組なんかで、こういうのがあります。
・ヒント1赤いものです
・ヒント2まるいものです。
・ヒント3果物です
回答「もしかして、りんごのこと?」
この場合も、「赤い」「丸い」「果物」という三つの輪郭を描かれたことによって、「りんご」というイメージが湧いてきているわけですね。
この連想法ではこのクイズ番組のイメージで、タロットが描いてくれている輪郭から、回答をイメージしていきます。
例1「片思い相談でペンタクル4・ワンド10・カップ8・愚者」
例えば「片思いがうまくいきますか?」という問いに対して、こんな風に出たとします。
・過去 ペンタクル4
・現在 ワンド10
・未来 カップ8
・助言 愚者
これをこのロジックで解釈すると…
- 過去のあなたは「執着する者」でした。
- 今のあなたは「重荷に苦しむ者」です。
- 未来のあなたは「手放す者」となります。
- あなたへの助言は「自由に生きなさい」です。
こんな風に並べて書くと、
「そもそもこの相談者は、この片思いを成就したいと思ってるつもりなだけで、実際はもう苦しくて手放したい自分もいるのではないだろうか?」
「未来の相談者は、もう彼のことなんか諦めるのかもしれない。でもそれはけして悲しい意味で諦めるのではなく、執着を手放して楽になる、もっと自分らしくなる、もっと自由になるってことなんじゃないだろうか?」
というイメージがわいてこないでしょうか?
例2「仕事で転職しようか迷ってるに、ソード8・吊るされた男・戦車・カップクイーン」
あるいは「仕事で転職しようか迷ってる…」という相談に、こんなカードが出たとします。
・過去 ソード8
・現在 吊るされた男
・未来 戦車
・助言 カップのクイーン
これをこのロジックで解釈すると…
- 過去のあなたは「縛られる者」でした。
- 今のあなたは「動けない者」です。
- 未来のあなたは「前進する者」となります。
- あなたへの助言は「愛と優しさに満ちた人物」です。
ってことになります。
こんなふうに並べて書くと
「この相談者はこれまでもずっと動けない人だったし、今もまだ動けない人だからこそ苦しんでいるようだ」
「さらに助言に『愛と優しさに満ちた人物』が示されているので、この相談者にはまわりに『優しく接してくれる誰か』がいなくて、いつもみんなから冷たくあしらわれていて、だから元気がでなくて、それで「動けない人間」になってしまっているのかな?」
「でも未来の相談者は、『動けるようになる』と出た」
「もしかしたら未来の相談者は、すごく優しい人物に出会うことで、心に活力を取り戻し、物事を決断することにためらわない人間に生まれ変われるのかもしれない」
というイメージがわいてこないでしょうか?
「未来」に頼りすぎない視点も大切
未来のカードが良くないと落ち込む人もいますが、大事なのはアドバイスや総合判断を受け止め、行動を選ぶことです。
まとめ|ヘキサグラムを味方につけて深い読みを楽しもう
ヘキサグラムスプレッドは、**「今どんな状況か」「どこに向かっているか」「どうすればよいか」**を知りたいときにぴったりな展開法です。カードの配置と意味を理解すれば、初心者でもすぐに使いこなせます。
迷ったときの心の羅針盤として、ぜひ活用してみてください🌟